地上の方が建設費安そうだけど…新幹線、なぜ高架を走るの?

 「新幹線はなぜ高架上を走るの?」。こんな質問が、福井新聞の双方向報道「ふくい特報班」に寄せられた。新幹線の建設を担う独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(横浜市)に取材してみると…。

 全国新幹線鉄道整備法は、新幹線を「主な区間を時速200キロ以上の高速で走行できる幹線鉄道」と定義している。2024年春に福井県内で開業する予定の北陸新幹線の最高速度は時速260キロで、特急サンダーバードの2倍の速さ。車体の性能に加え、「高架には踏切がなく、スピードを落とさず走ることができる」(鉄道・運輸機構)。

 なぜ高架なのか。乗客をいち早く目的地に運ぶ速達性や安全性を確保するためだ。車や人との接触もなく事故防止にもつながる。

 ただ、特報班には「地上の方が建設費が安くなるのでは」との声も寄せられた。鉄道・運輸機構によると、道路法31条や鉄道に関する技術を定める省令39条で新幹線はそもそも踏切を設置できない。仮に新幹線を地上に走らせようとすると、交差する道路を立体にする必要がある。機構の担当者は「市街地には多くの交差道路が存在し(道路の立体化は)相応の建設費、工期がかかる」と説明する。

 これに対し、新幹線区間と在来線区間を行き来する「ミニ新幹線」は、在来線区間のみ地上走行する。山形、秋田新幹線に導入されており、在来線区間の最高速度は時速130キロに制限されている。遮断機が下りた線路内を新幹線が走る光景が日常的に見られる。

 このほか、東海道新幹線には本線から浜松車両工場(浜松市)に向かう営業外区間の引き込み線の途中に踏切が一つある。 (福井新聞)

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