初舞台は9歳…父娘2代で能楽保持者に 木月晶子さん「身引き締まる」

 重要無形文化財に指定されている能楽の保持者として、観世流シテ方の能楽師、木月晶子さん(51)=福岡県飯塚市=が正式認定された。11日には2年ぶりに市内で公演「飯塚能の会」を開き、シテ(主役)として舞台に立つ。木月さんは「次世代を担う子どもたちや大人の方に能を知ってもらういい機会になる。これからも能楽の発展のために尽力したい」と気持ちを新たにしている。

 能楽は1957年に重要無形文化財に指定されて以来、高度な技法や実績が認められた能楽師が、能楽の保持団体「一般社団法人日本能楽会」の構成員に追加認定されてきた。昨年7月、国の文化審議会が文部科学相に答申。同10月9日、木月さんを含め、新たに51人の能楽師が正式に認定された。

 親子3代で能楽師の木月さん。能舞台のある自宅で育ち、幼い頃から父・達雄さんの舞う姿を見てきた。自身は3歳ごろから能を始め、9歳で初舞台を踏んだ。本格的に取り組むようになったのは短大卒業後。飯塚市に戻り、中学以来の稽古を再開した。一時は叔父の故孚行さんに師事し、東京でも修行した。

 現在、木月さんは「木月靖謳(せいおう)会」を主宰。14人の弟子と自宅や福岡市など3カ所で稽古している。2003年には能の普及活動を行う「雛謳(すうおう)会」を立ち上げ、子ども向けの能教室を開くなど後進の育成にも力を注ぐ。達雄さんも能楽保持者に認定されており、木月さんは「身の引き締まる思い」と話す。

 木月さんは3月29日、飯塚市役所を訪れ、「みなさまのおかげで立派なものを頂戴した。心から感謝したい」と述べ、片峯誠市長は「父に続いて親子二代で偉業を成し遂げられた。大変素晴らしく、飯塚市の誇りです」と功績をたたえた。

 新型コロナウイルスの影響で1年延期となっていた「飯塚能の会」は11日午後1時から、同市のコスモスコモン中ホールで開かれる。木月さんは能「松風」を舞う。観世流家元の弟、山階彌右衛門さんの舞囃子や野村万禄さんの狂言もある。能は解説付き。全席自由で一般7千円、中高大生2千円、20代3千円など。問い合わせは木月さん=070(5276)7534。(丸田みずほ)

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