2011年11月26日、HKT48誕生 特命担当記者は「魔法」にかけられた

HKTが好きやけん 特命担当記者が見た10年①~2011年

 「こりゃ反則だな」。5月29日、HKT48を長らく引っ張ってきた森保まどか(23)のラストコンサートを取材しながら思わずつぶやいた。名曲「手をつなぎながら」で勢ぞろいした1期生8人は赤とオレンジのチェックの制服姿。脳裏にあの日がよみがえってくる。劇場の片隅で「魔法」にかけられた、あの日。あれから10年。いまだに解けることはない-。

 2011年11月26日。福岡市中央区地行浜、当時の「ヤフードーム」の真横。「ホークスタウン」の一角に「HKT48劇場」は産声を上げた。

 数時間後の開館を待ちわびるファンの人だかり。その隙間から、いくつものフラワースタンドが目に入る。送り主は東京のメディアや有名人ばかり。社会現象にもなったAKB48グループの最盛期、その威光を存分に示していた。マスコミ向けのゲネプロ(公開稽古)も300席の大半が埋まっていた。実は初めて生で見るアイドルのライブ。気持ちは落ち着かなかった。

 スポットライトがステージを照らす。タンバリンを手に飛び出してきた少女たち、その平均年齢は13.8歳。AKBの姉妹グループのスタート時としては最も若かった。

 ♬いま、僕らは風になる。思うままに、どこへも行ける

 記念すべき1曲目は「僕らの風」だった。赤とオレンジのチェックの制服を身にまとい、アイドルとは思えない化粧っ気のない少女たちが何度もステージでジャンプする。初々しさにあふれていた。

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