「スマホ育児」自制心に影響なし? 久留米大「親の不安和らげる」

 スマートフォンで乳幼児を遊ばせる「スマホ育児」は、子の自制心の発達を妨げスマホ依存を生じるなどの影響が指摘されるが、相関関係は認められなかった-。久留米大(福岡県久留米市)の浅野良輔准教授(社会心理学)の研究グループの調査で、こんな結果が出た。今回は保護者の主観に基づく調査だったため、今後は客観的手法でもスマホと自制心の発達について調べるという。

 浅野准教授によると、過去の研究では、スマホと自制心の発達の相関関係を示す客観的証拠はなかった。そこで、研究グループは2~6歳の子どもを持つ全国の夫婦にインターネット調査を実施し、455組から有効回答を得た。

 調査は、利用頻度▽「泣きやまないとき」「電車で移動時」などの利用場面▽「音楽を聴かせる」「動画を見せる」などの用途▽時間制限などの利用規則の内容-を質問。子の自制心を調べる設問として「待ちなさいと言われて待てるか」などの項目も設けた。その程度を4~7段階で点数化し分析した結果、規則以外はいずれも自制心との相関関係は見られなかった。

 一方で日本小児科医会などはスマホを長時間使うと、視力や脳の発達に影響があるなどとして「スマホに子守をさせないで」と呼び掛けている。浅野准教授の研究では利用規則を守って使う家庭ほど、子どもの自制心が強いことも判明しており、「スマホ育児は子の自制心を阻害しないかもしれない。ルールを守って使わせることが大事」と話す。

 研究成果は昨年12月に学術誌「パーソナリティ研究」で発表。浅野准教授は「スマホ育児に対する保護者の不安を和らげる結果だ」としている。 (野村大輔)

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