労働争議に刺激受けた集団 アスファルトが時代を暗喩 九州派

國盛麻衣佳さん寄稿(10)

 「東京は文化の中心地」「芸術は、富める人や文化人が嗜(たしな)むもの」。現代においてこのような価値観は持たれなくなった。しかし、多くの人の認識が必ずしもそうではなかった時代に、この価値観に真っ向から対抗する美術集団が福岡から生まれた。1950~60年代に活躍した美術グループ「九州派」は、福岡という地方性や、労働者・生活者としての政治性や社会性を含んだ表現で美術界に影響を与えた。彼らの功績は、日本の戦後美術史の中においても評価されている。炭鉱の存在は、このような美術表現にも影響を与えていた。...

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