新任校長先生は30歳 国公立大合格20人の実績評価

 福岡県那珂川市の私立福岡女子商業高の校長に、昨春赴任してきたばかりの30歳の柴山翔太教諭が就いた。四年制大学への進学者が少なかった同校で小論文対策の課外授業に取り組み、20人を国公立大に合格させた実績が評価された。運営する八洲学園(本部・横浜市)によると全日制では全国最年少の校長という。

 7日の始業式で、柴山校長は2、3年生約180人を前に「一番挑戦しなければならない立場になった。失敗してダサい姿も見せるだろうが、みんなも自分の人生を考えて、挑戦してほしい」と呼び掛けた。

 同校は1950年に創立し、64年に旧那珂川町立の商業高に、2017年に私立校になった。これまでは半数以上の3年生が地元企業に就職。四年制大学への進学は少なく、国公立大には16~18年度は1人ずつ、19年度はゼロだった。

 昨春、柴山さんは進学希望者25人を集め、小論文対策の課外授業を始めた。新聞記事の切り抜きや日米関係や貧困など論文の要約や作文を指導。学校推薦型選抜入試で長崎大や佐賀大、北九州市立大などに20人が合格し、「創立以来の快挙」を果たした。

 前任の柴田晴夫校長(67)の退職に伴い、同学園の和田公人理事長が3月、柴山さんに校長就任を打診。柴山さんは「失敗もできる最大の好機。自分の成長につながるはず。日本一の商業高にしよう」と覚悟を決めたという。

 校長として迎えた本年度。入学者は129人で前年度より34人も増えた。今後も柴山さんは国語担当として教壇に立ち、課外授業も担う。「詰め込み式の教育ではなく、自分で調べ、考え、表現できる力が新しい時代には必要。商業高のイメージを変え、女子だから地元で就職という古い概念も破りたい」と意気込んでいる。

(上野洋光)

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