渡辺3位、代表逃す 一発勝負「残酷なスポーツ」

 渡辺はゴール後、時間がたってもプールから出られなかった。「タイムも順位も情けない。整理ができない」。佐藤との一騎打ちとみられた男子200メートル平泳ぎで、自己ベストの2分6秒67に遠く及ばない2分8秒30の3位。東京五輪出場が消え、天を仰いだ。

 「感覚は良かった」が、持ち味の伸びのある泳ぎが影を潜めた。100メートルで佐藤に抜かれ、150メートルで武良に迫られ、最後に屈した。

 武良を指導する藤森コーチは準決勝で渡辺のずれを見逃さなかった。「ラスト50メートル、15メートルのストロークが普段より少し小さい。もしかしたら…」。武良に対し、渡辺についてラスト15メートル勝負を指示。その通りのレース展開で渡辺は敗れた。

 2017年の世界記録更新をはじめ、リオデジャネイロ五輪後の実績は出場者随一。「残酷なスポーツ」と一発勝負の怖さを思い知った。そして「純粋に彼らの方が頑張った。2人は東京五輪で大暴れしてほしい」と勝者をたたえた。

(伊藤瀬里加)

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