法令順守担当の6年間にも詐取か 元郵便局長「当たり前のことやろう」

 長崎住吉郵便局(長崎市)の元局長が知人らから10億円超をだまし取った疑いがある問題で、元局長が2019年3月末に退職するまでの6年間、同市北部の14の郵便局でつくる部会でコンプライアンス(法令順守)の責任者を務めていたことが、日本郵便などへの取材で分かった。

 元局長が担っていたのは、同郵便局などで構成する「長崎北部会」で総務を担当する副部会長。エリア内で起きた不祥事の報告を受けたり、コンプライアンスを徹底するための教育や巡回をしたりする役職だった。

 当時、エリア内の局に勤めていた男性によると、元局長は社内のコンプライアンス研修などで講師を務め、「当たり前のことを当たり前にやっていこう」などと呼び掛けていたという。

 同社によると、元局長は副部会長の期間も含む1996年11月~2021年1月、50人超から現金をだまし取った疑いがある。同社は取材に「総務担当の副部会長がこのような事件を発生させ大変申し訳ない。今後このようなことがないよう再発防止に努めます」とコメントした。

 元局長は、知人らに「利率のいい特別な貯金がある」などとうそを言い、現金を受け取っていたとされる。関係者によると、同郵便局内で話を持ち掛けたケースもあるという。

 一方、登記簿によると、元局長は17年5月、長崎市内の2階建てアパートの土地、建物を購入していたことが判明。これまでの取材で、長崎県中央部で別荘を購入していたことも分かっている。同社によると、元局長はだまし取ったとされる現金について「遊興費などに使った」と説明しているという。 (宮崎拓朗、西田昌矢)

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