「非暴力で平和希求」中村哲医師に思い重ねる沖縄 那覇で偲ぶ会

 アフガニスタンで人道支援に取り組み2019年に凶弾に倒れた中村哲医師を偲(しの)ぶ会が10日、那覇市であった。約280人の参加者は、平和を希求した中村医師の活動を振り返りながら、悲惨な地上戦や米国統治を経験した沖縄の思いを重ねた。

 活動を支援してきた大学教授ら有志の実行委員会が、功績を知ってもらおうと企画。交流があった人たちが次々に登壇して思い出を語り、追悼した。

 実行委員長の大田朝章弁護士は「中村さんの非暴力による平和活動は、米軍基地が多い沖縄にも励みになる」と発言。中村医師が現地代表を務めた非政府組織(NGO)「ペシャワール会」は沖縄県が創設した沖縄平和賞の最初の受賞団体で、同賞委員会会長の玉城デニー知事は「私たちは中村先生の非暴力と無私の奉仕に共鳴し、平和に生きることが何かを学んだ。たびたび来県し、沖縄に深い思いを持っていただいた」と感謝した。

 来賓のバシール・モハバット前駐日アフガン大使は「永遠にアフガンの偉大な友人であり、英雄です」と述べ、作家の沢地久枝さんは「先生を忘れずに、自分は何ができるか考える人でありたい」。最後はピアノ演奏で締めくくった。 (那覇駐在・野村創)

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