首相「1月より厳しいけれど第4波ではない」

 菅義偉首相は12日の衆院決算行政監視委員会で、大阪府の新型コロナウイルス感染状況について認識を問われ、1月の緊急事態宣言の再発出時よりも「今の方が厳しくなっている」と述べた。この日から適用を6都府県に拡大した「まん延防止等重点措置」により、緊急事態宣言を発出せずに感染拡大を抑止したい考えを強調した。

 首相は、新型コロナ感染は「全国的には大きなうねりとまではなっていない」と答弁し、「第4波」には当たらないとの見解を示した。その上で、「世界規模の波は想像を超えて厳しい。国民に緊張感を持って対応いただくことが極めて重要だ」と重ねて呼び掛けた。

 緊急事態宣言の是非を巡り、立憲民主党の尾辻かな子氏は、大阪府の医療体制が逼迫(ひっぱく)しているとして「助けられる命が助けられなくなっている。もう出すときが来ている」と主張。立民の山内康一氏も「大きな流行ではないとの甘い認識だから、なかなか感染拡大が止まらない。宣言を出すことが国民に緊張感と切迫感、危機感を持ってもらうために重要」と迫った。これに対し、首相は防疫措置は「私が勝手にやっているのではなく、首長と調整をしながら判断している」と理解を求めた。

 また、この日始まった高齢者向けのワクチン接種に関して、首相は「6月末までには1億回分が確保できる」と話したが、接種完了時期のめどなどは明言を避けた。

 決算行政監視委は2016、17年度の決算を与党などの賛成多数で是認した。

 (森井徹、川口安子)

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