「元気や勇気届ける」「恩返しを」 熊本地震5年、故郷と五輪への思い

 14日は熊本地震発生から5年でもある。東京五輪を目指す熊本ゆかりのアスリートが本紙の取材に応じ、故郷への思いと五輪への決意を語った。

 3月にバドミントンの全英オープン女子ダブルスで準優勝した東京五輪メダル候補の福島由紀、広田彩花組(丸杉Bluvic)はともに熊本県出身。地震発生当時は同県内の実業団に所属し、国際大会に出場していたが、帰国後に避難所でボランティア活動をした。

 「今まで知っていた風景がなくなり、ショックだった」と振り返る広田は「熊本はバドミントンが盛んで競争心を培えた。試合を通じて元気や勇気を届けたい」。福島は「私からするともう5年だけど、地震からの復興を考えるとまだ5年。金メダルを獲得して恩返しをしたい」と誓った。

 広田・福島と同じく全英で2位になった男子ダブルスの園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)は熊本・八代東高出身。八代市に住む家族が地震直後に自家用車の中で夜を明かしたという園田は「自分たちは結果でしか気持ちを伝えられない」と感じたという。当時参戦中だった国際大会で準優勝。自信をつけると安定した成績を残すようになり、東京五輪代表のメダル候補に成長した。

 佐賀県唐津市出身で、高校3年間を熊本で過ごした嘉村は「熊本に帰るたびに、地震や昨夏の豪雨で被害に遭った方々が逆に僕らを応援してくれる。結果を出して恩返しを」と思いを強くする。

 ボクシング男子ライト級五輪代表の成松大介(自衛隊)=熊本市出身=は帰省時に被災。「実際に経験しないと地震の怖さは分からない。僕の試合を見た方々が少しでも前向きになれば」と地元の知人にグローブや練習着を贈りながら、五輪でのメダルを目指す。

 バレーボール女子の五輪代表候補も思いを寄せた。芥川愛加(JT)=熊本県宇土市出身=は「地震の直後に試合で大けがをした。もう一度、コートでプレーしたいと思えたのは、地震で深く傷ついているのに懸命に復興に向けて頑張る熊本の人々の存在が大きかった」と感謝。大津町に実家がある古賀紗理那(NEC)は「5年がたった今も熊本のシンボルである熊本城の石垣が崩れていて、今まで通りの生活ができていない方もいる。バレーボールで一生懸命頑張って元気を届けたい」。小幡真子(JT)=熊本県上天草市出身=も「大好きな地元熊本のために少しでもみなさまの心が温かく、勇気が出るような姿を届けたい」とコメントした。

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