「一言一言が肺腑を突いた」生体解剖事件、弁明をやめた助教授

復刻連載【狂気のメス<2>】

 〈絞首刑 横山(元西部軍司令官)ら五名/九大生體(せいたい)解剖事件判決〉

 1948年8月28日の西日本新聞は、1面大見出しで横浜軍事裁判の結果を伝えた。その「五名」の中に鳥巣太郎助教授がいた。当時41歳。逮捕後に自殺した第1外科教授に代わり、首謀者として扱われていた。

 「私にとっては極悪人ではなかった」。今年5月、めいの熊野以素(いそ)さん(71)を大阪府豊中市の自宅に訪ねた。壁に「守ろう9条」のポスター。棚に戦争関連の本が並ぶ。「人生の局面局面で私の進む方向を示してくれた」という伯父は、めいに何を残したのか-。...

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