熊本再生へつながる「動脈」 阿蘇観光、市民生活に光

 熊本地震から5年。被災した国道57号やJR豊肥線、新阿蘇大橋など主要なインフラは着々と復旧が進んでいる。阿蘇地域と熊本市方面を結ぶ動脈の再生は住民の生活再建を下支えするだけでなく、観光地への人の流れも取り戻し、地域再生を後押しする。(黒丸数字は地図と連動)

 ❶ 国道57号

 熊本市から阿蘇地域、大分県方面への主要道路の一つ。南阿蘇村の一部で山の斜面が崩壊し不通となった。2020年10月に代替道路の「北側復旧ルート」(約13キロ)が開通し、不通区間(約2キロ)も復旧した。道の駅など観光施設の来客の回復につながっている。 

 ❷ 新阿蘇大橋

  地震で崩落した南阿蘇村の阿蘇大橋に代わり、立野峡谷に建設された。全長525メートル。国道57号と南阿蘇を走る同325号を直結した。雄大な光景を眺望できる展望所も併設。被害を受けた阿蘇長陽大橋(写真の左)とともに住民や観光客の往来を支えている。

 ❸ JR豊肥線

  斜面崩落などにより、肥後大津(大津町)-阿蘇(阿蘇市)間の27・3キロが不通となった。急勾配を前後進しながら進む「スイッチバック」区間で知られる。20年8月に運行再開。現在は子どもに人気の観光特急「あそぼーい!」も走る。

 ❹ 南阿蘇鉄道

 第三セクターの南阿蘇鉄道が運営。地震で全長17・7キロのうち立野-中松間の10・5キロが不通になった。鉄道ファンに人気の「第一白川橋梁(きょうりょう)」(全長166メートル)も損傷。旧橋を撤去後、22年に新橋の建設に着工し23年3月の完成を目指す。

 大切畑ダム

 西原村にある農業用ため池。益城、菊陽両町を含む農家に水を供給する。地震によるひび割れが起きるなどし、ダム周辺の住民に避難指示が出た。新たなダムを上流側に新設する予定で、24年度の運用開始を目指す。

 俵山トンネルルート

 南阿蘇村と西原村を結ぶ幹線道路。二つのトンネルのコンクリート壁が崩落するなどし、橋も損壊。約10キロが通行止めになっていたが、19年9月に全線開通した。南阿蘇地域と熊本市方面の間は、迂う回かいルートに比べ10~20分ほどの時間短縮になり、物流も円滑化。

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