40歳和田、今季初勝利 熊本へ「今日は必ず勝ちたかった」

 和田が白い歯をこぼした。3点リードの最終回。守護神の森が最後の打者を打ち取ると、ベンチでナインとグータッチを交わした。今季3度目の先発でつかんだ初勝利。18歳下の若き剛腕との投げ合いを、不惑の左腕が堂々の投球で制した。

 「自分がゼロで抑えれば負けない」。強い覚悟を持ちマウンドに登った。相手先発の山本には、前回対戦で打線が13三振を喫し完封負け。試合前時点で防御率0点台だった右腕を相手に「1点勝負になる」と、まったく引く気はなかった。

 40歳の左腕は、初回から飛ばした。3番の吉田正への3球目は、今季自己最速の146キロを記録。145キロで二飛に仕留めた。二回2死二塁では、伏見をすべて直球で3球三振。七回途中に脚がつり降板となったが、6回2/3を投げ無失点だ。

 球団では40歳代で白星を挙げたのは2001年の長冨浩志以来20年ぶり、先発では1991年の今井雄太郎以来30年ぶりの快挙だ。「それだけ長く野球をやらせてもらっているだけ」。浮かべた照れ笑いは、まだまだ若々しい。

 千賀が離脱した影響で先発ローテが再編され、登板日が熊本地震の前震の発生から丸5年の日と重なった。オフに現地を訪ね野球教室を開催するのは恒例行事。昨年12月には同7月に豪雨で氾濫した球磨川が流れる人吉に赴き、子供らとふれ合った。「九州のチームとして、今日は必ず勝ちたかった」 (倉成孝史)

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