コロナで延期中に急逝…指揮者の遺志継ぐ演奏会 久留米で18日

 福岡県久留米市を中心に活動する吹奏楽団「くるめシティーブラス(KCB)」が18日、同市六ツ門町の久留米シティプラザで「第20回記念くるめシティーブラスの音楽会」を開く。昨年8月に急逝した指揮者兼団長の村田努さん(享年52)が準備してきたコンサートをメンバーが実現する。

 音楽会はKCBが楽団を応援してくれる人たちへの感謝を込めて、楽団結成3年後の2001年から毎年春に開催してきた。

 昨年は第20回を記念して今までよりも広い会場で開く予定だった。だが、3月に新型コロナウイルスの影響を受けて延期に。村田さんの妻で自身もメンバーの千秋さん(53)は「奏者も観客も、皆が安心できる状況で音楽会を開こう」と前向きな気持ちでの延期だったと振り返る。

 メンバーによると、村田さんはいつもは皆で話し合って決める演奏曲も「今回は自分に選曲させてほしい」と話すほど強い思い入れがあったという。千秋さんは「職場の事務所でも音楽をかけて真剣に選んでいた」と笑顔を浮かべた。

 村田さんが音楽会用に選んだ曲の中には昨年9月、村田さんの葬儀でメンバーが演奏した楽曲も含まれる。「なんでここにおらんと」。練習が始まると、涙ぐむ団員もいた。

 村田さんの選曲に1曲だけ加えた曲がある。それは作曲家の八木沢教司さんが友人の村田さんの死を悼んで作った「エターナル・フレンドシップ」だ。

 「団長がいないのは寂しいけれど、彼がやりたかった音楽会を団員とお客さんと一緒に実現したい」。18日に向けて、メンバーは一丸となって進む。

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 コンサートは18日午後1時半から、久留米市六ツ門町の久留米シティプラザ。無料。KCB=050(3559)1998。

 (玉置采也加)

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