『姿三四郎』藤田進が強さと優しさ好演、黒澤監督は初戦一本勝ち

フクオカ☆シネマペディア(33)

 巨匠、黒澤明の監督デビュー作「姿三四郎」(1943年)。藤田進(福岡県久留米市出身)が、修行を重ねながら成長する主人公の若い柔道家、姿三四郎を演じている。公開当時は太平洋戦争のまっただ中。見る側には、日本男児の理想像を見る向きがあったのかもしれない。

 三四郎は、闇討ちの男たちを次々と倒した修道館の矢野正五郎(大河内伝次郎)に感激する。師事して力をつけるが、祭りの夜、もめ事から大暴れしてしまい大目玉をくらう。強情の果てに、池に飛び込み棒杭につかまり一夜を明かす。けいこ禁止の日々をへて、解き放たれた三四郎は、さらに強さを増していた。

 敵意むき出しで向かってくる因縁の柔術家、門馬三郎(小杉義男)は板壁に投げ飛ばして死なせてしまう。年配だが、実力者の柔術家、村井半助(志村喬)とは熱戦となるが、投げられてもネコのように着地し投げ技を重ねて勝つ。人間離れした強さに、軍国少年たちは憧れたことだろう。

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