来訪者の喜びを励みに「北山しゃくなげ園」で14000株満開 

 佐賀市富士町古場の「北山しゃくなげ園」で計1万4千株ほどのシャクナゲとツツジが見頃を迎えている。地元出身の姉川輝次さん(84)が約30年前に植え始め、1人でこつこつ整備してきた。「訪れる人が喜んでくれることが何よりも励みになる」と咲き誇る花に目を細めた。

 赤、ピンク、白。山の斜面を埋め尽くすように咲く色とりどりのシャクナゲとツツジを展望台から見下ろすと、美しさに息をのむ。ハチが飛び、ウグイスが鳴き声を響かせる。「来園者の中には『ここの園は生きている』と言う人もいる」。確かに自然の息吹を全身で感じられる。

 1990年ごろ、過疎化が進む地域に「名所を作ろう」と思い立った。北山ダムの北側に位置する山林を兄から購入。当初はキャンプ場を考えたが電気を通せずに断念し、シャクナゲの株を買って植え始めた。

 本業はごみ収集業で「園芸は素人」。花がうまく咲かず失敗続きでも「自分なりに挑戦することが大事」と動じなかった。花びらの色付きを見て、思いつくままに植え替えた。肥料や水もほとんど加えず、自然に任せた。

 10年ほど前に開園。歩きやすいように山道を舗装したり、入り口にコテージを自作したり。今年は新たに展望台を3カ所設けた。来園者が喜ぶように。

 当初は「シャクナゲで人が集まるのか」と冷ややかな声があった。反骨心も力に、多くの観光客が訪れる名所に育てた。「1年先のことは分からないが、できる限り続けたい」

 営業は午前8時半~午後5時。入園料は大人700円、中学生以下300円。30日までの予定だが、例年より咲き具合が早いという。問い合わせは姉川さん=080(2726)7611。 (金子晋輔)

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