伝統の一戦、今や「ゼロ当」

 先週の日曜日に投開票が行われた福岡県知事選では、投票終了となる午後8時を過ぎた途端、元副知事である4党相乗り候補に放送局や新聞社のネット版が「当選確実」を打った。

 このようにまだ開票0%で「当選確実」を報じることを、業界では「ゼロ当(とう)」と呼ぶ。事前の情勢取材や出口調査などを総合的に勘案し、その候補の当選は間違いないと判断した結果「ゼロ当」を打つのである。

 ただ「ゼロ当」を打てる選挙は、素人目にも候補間の優勢、劣勢がはっきりしている場合だ。選挙というのは勝敗の行方が分からない方が絶対に面白い。「自分の1票が勝敗に影響するかも」と思うからこそ、投票に行く動機も強まる。今回の知事選ではその逆の心理が働いたのだろう。過去最低の投票率となった。...

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