福島の事故から10年、原発で潤った町が描く未来は

 10年前、未曽有の被害を招いた東京電力福島第1原発事故。安全神話の崩壊で原発を取り巻く環境は厳しさを増し、九州電力玄海原発が立つ佐賀県玄海町も国策に揺さぶられてきた。原発に頼る危うさが露呈した後も推進の声は根強い一方、脱依存の道を目指す動きもあり、それぞれが町の将来像を模索している。

 「原発関係のお客さんが来なくなり、経済的にきつかった」。町内で民宿を営む溝上孝利さん(62)は、玄海原発が運転停止していた時期を振り返った。

 福島の事故後、全国の原発は運転停止に追い込まれた。玄海でも2011年12月に全4基が止まり、定期検査のたびに町外から集まっていた作業員の姿は消えた。民宿経営の先行きは見通せず、従業員に「もう仕事ないかもしれんよ」と告げたこともあった。...

関連記事

佐賀県の天気予報

PR

佐賀 アクセスランキング

PR