【動画】 #一起苗苗苗苗苗 中国「ワクチンの歌」1億8千万回

 【北京・坂本信博】国産新型コロナウイルスワクチンの接種を推進し、早期の集団免疫獲得を目指す中国で、ワクチン接種を呼び掛ける歌が作られ、話題を呼んでいる。シャツを脱がずに注射が可能な「ワクチン接種に最適な服」もインターネット通販で登場。中国政府のコロナの封じ込めが奏功し、ミャンマー国境地帯などを除き市中感染がほとんどないため、接種は不要と考える市民も少なくない。集団免疫の目安とされる接種率7割を目指して、景品の贈呈や割引サービスも始まった。

 「みんなで一緒に疫苗(イーミャオ)(ワクチン)を打とう。一緒にミャオミャオミャオミャオミャオ…」。会員制交流サイト(SNS)では3月下旬から、医療従事者や芸能人らが踊りながら「ワクチンの歌」を歌う動画が拡散されている。短文投稿サイト微博(ウェイボ)では、サビの「一起苗苗苗苗苗(イーチーミャオミャオミャオミャオミャオ)」というハッシュタグ(検索目印)を付けた投稿の閲覧回数が1億8千万回に達した。

 北京市内の一部の小学校では、流行曲の替え歌で「ウイルスにバイバイ。ワクチンにこんにちは」という歌詞の「ワクチンにこんにちは」を下校時に毎日放送。児童を迎えに来る保護者に接種を促して、申込者が増えたという。

 中国メディアによると、同市大興区は、接種者に商品券などを贈る施策を表明。市内の老舗料理店では、ワクチンの接種回数に応じて5~15%割り引くサービスが始まった。

「接種用」肩出しトップス

 ワクチンは肩に近い上腕三頭筋に注射するため、長袖シャツは脱ぐ必要がある。大手通販サイト「淘宝(タオバオ)」では肩が露出したニットなどを「ワクチン接種用」として販売する店舗が続出。中国メディアによると、淘宝全体で肩出しトップスの購入者が倍増したという。

 中国の国家衛生健康委員会によると、国内のワクチン投与数は16日現在で1億8736万回を超えた。ただ、2回打つワクチンが主流のため、報道によると国内の接種率は4月上旬時点で4%程度にとどまる。北京の男性会社員(36)は「副作用の心配もゼロではないし、受ける必要を感じない」と話す。

 中国のワクチン業界団体は中国人の7割近くが年末までにワクチン接種を終えるとの見方を示しており、あの手この手の接種促進策が繰り広げられそうだ。

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