博多ういろうを売ろう! 「伝来の地」PR、新銘菓に

 「ういろう伝来の地」とされる博多の新たな銘菓にしようと、ゆかりのある福岡市博多区の妙楽寺が開発に関わった「博多ういろう」の販売が23日、同市で始まる。ういろうといえば、名古屋や山口の名物というイメージが強いが、歴史的な物語も堪能できるういろうの誕生で、博多の伝統文化をアピールする。

 ういろうは元来、約650年前に中国から伝わった薬の名称。中国の元が衰え、明が成立した混乱期、元の官人で医薬に携わった陳延祐が妙楽寺を頼って博多に逃れ、日本で薬を処方したのがルーツといわれる。

 子の宗奇は室町幕府に招かれて将軍に仕える医師となった後、外交にも携わり、大陸からの使節を接待する菓子を考案。こちらも、ういろうと呼ばれるようになった。陳延祐の元時代の官職「礼部員外郎」の「外郎(ういろう)」が名の由来という。

 寺社が連なる博多の町を着物姿で巡る催事を手掛けるピースアイランド合同会社の伊藤博文代表(52)が同寺に立つ伝来の地を顕彰する石碑に着目。地元でもあまり知られていない「歴史資源」を売り出していこうと思い立った。

 伊藤代表は、知人で同市西区の料理家吉田紀子さん(51)と博多区の老舗「光安青霞園茶舗」の光安伸之さん(50)に、幅広い世代に親しまれる味わいのういろう作りを依頼。同寺の渡邉亮英住職(36)や前住職桂堂さん(70)と試食を重ね、わらび粉を使い、ぷりぷりとした食感のういろうを完成させた。小豆も使用し、味は抹茶とほうじ茶、白あんの3種類。6本入り2480円(税込み)。博多区冷泉町の博多町家ふるさと館などで販売する。

 伊藤代表は「ういろうを通し、中世に貿易港湾都市として栄えた博多の歴史を感じてもらいたい」と話していた。問い合わせはピースアイランド合同会社=092(407)1110。 (下村佳史)

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