焼き菓子工場にハラール専用ライン 小倉南区の老舗、認証せんべい開発

 北九州市小倉南区の老舗菓子メーカー「七尾製菓」は、焼き菓子を作る工場にハラール専用の製造ラインを導入した。機械をアルコール以外で消毒し、豚由来の成分を除くなどしてイスラム教徒でも口にできる「ハラール認証」を得た新商品「さくらせんべい」を開発。来春にも国内で販売を始める。

 同社は1957年創業。「太鼓せんべい」などで知られ、小麦粉焼き菓子の生産量は日本一という。「長年親しまれる菓子のメーカーとして消費者の選択肢を増やしたい」との思いで2年前、ハラール商品の開発に乗り出した。

 認証書を発行する福岡市のモスク「福岡マスジド」の指導の下、使用する原材料の由来成分をたどり、動物性が入ってないかを確認。原料を流すタンクやホースは洗浄し、アルコール以外の消毒液で拭き取った。ハラールの材料が一目で分かるよう工場内のレイアウトも工夫したという。

 「さくらせんべい」は生地に桜から抽出したエキスを練り込んだ。北九州市内のムスリムの留学生15人に試食してもらい、味やパッケージの改良を重ねた。担当者は「ハラール認証までの道のりは、社員が異文化について考える良い機会にもなった。ハラール商品を市場に浸透させることで多文化共生を後押ししたい」と話している。

 (白波宏野)

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