顧客情報の見返り数百万円か 元郵便局長、繰り返し受け取る?

 熊本県天草市の元郵便局長の男性が在職時、生命保険の顧客情報を漏らした見返りに保険代理店側から現金を受け取った疑いがある問題で、元局長が受領した総額が数百万円に上るとみられることが、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、元局長は、郵便局が取り扱う保険の顧客情報を保険代理店の営業担当者に漏えいした。その情報を基に保険代理店が契約を成立させるたびに、得られた営業手当の一部を繰り返し受け取っていた疑いがあるという。保険代理店の営業担当者は元郵便局員だった。

 元局長は、天草市の小規模局の局長だったが、今年に入り問題が発覚した後、日本郵便は別の局に異動させ、調査を続けている。熊本県警も日本郵便株式会社法違反(収賄)に当たる可能性があるとみて、慎重に捜査しているとみられる。

 ある保険代理店に勤める男性は「郵便局の保険に加入しているのは高齢者が多く、勧誘がしやすい。家族構成や契約状況などの顧客情報が手に入れば、営業がうまくいく確率は格段に上がるだろう」と話した。

 3月末には鹿児島中央郵便局(鹿児島市)の局員=懲戒解雇=が、生命保険の顧客情報を漏らした見返りに保険代理店から62万円相当の商品券などを受け取ったとして、同法違反容疑で逮捕された。贈賄側として逮捕された保険代理店側の2人も元郵便局員だった。

 (宮崎拓朗、松本紗菜子)

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