情けないヒーロー逝く 山上 武雄

 脚本家の倉本聰さんはドラマの登場人物に「履歴書」を付ける。しかも詳細に。あの人のもすごい。

 中学を出て協同澱粉(でんぷん)粉工場や麓郷(ろくごう)木材で働き、上京した後、中村製鋼所の旋盤見習い工に。不祥事でクビになり、自動車修理工場を中心に職を転々。揚げ句の果てに妻に逃げられ、1980年10月、純と蛍の2人の子どもを連れて帰郷し、再出発する-。

 北海道・富良野の大自然を舞台にした人気ドラマ「北の国から」シリーズの黒板五郎。ドラマに登場する前の彼の履歴だ(「北の国から」ガイドブック)。どこかにいそうで、リアルに感じられる。情けない人生だと思う人も多いのではないだろうか。

 倉本さんが著書「倉本聰の姿勢」で語る。...

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