九電40年超の原発運転視野 川内「特別点検」検討

 九州電力の池辺和弘社長は28日の記者会見で、運転開始から40年が近づく川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)について、原子力規制委員会に運転延長を申請するために必要な「特別点検」について「実施を検討していきたい」と述べた。ただ、運転延長の申請を前提とはしていないという。

 原発の運転期限を40年とするルールは、福島第1原発事故後の法改正で導入された。規制委の認可を受ければ、1回だけ最長20年の運転延長が認められる。特別点検では、原子炉圧力容器などの劣化状況を詳細に調べて安全性を確認する。通常の定期検査よりも、厳格で費用も多額とされる。

 九電は、将来的に玄海原発3、4号機(佐賀県玄海町)を含めた4基体制を維持する方針。川内1号機は2024年7月、同2号機は25年11月にそれぞれ40年の運転期限を迎える。運転延長申請は期限の1年前までに必要なため、1号機は遅くとも23年7月までに申請の判断を迫られる。運転延長申請については「点検結果を見て判断したい」と述べた。

 この日、関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)と高浜原発1、2号機(同県高浜町)の計3基が40年を超えて稼働する見通しとなった。池辺社長は「非常に意義深い」と肯定的な考えを示した。

 (山本諒)

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