福岡80メートル独走トライ TLプレーオフ、パナ準決勝へ

 ◇ラグビートップリーグプレーオフ準々決勝 パナソニック32 ー17キヤノン

 重苦しい空気をパナソニックのエースが一変させた。10点差に追い上げられた後半17分。ボールを拾った福岡は自陣22メートルライン付近から一気に加速した。日本代表として2019年ワールドカップ(W杯)日本大会をともに戦った田村、マフィを連続で抜き去る80メートルの独走トライだ。

 スピードを生かした外側の狭いスペースでの勝負や、鋭角のステップなど持ち味を発揮して走り抜けた今季10トライ目。「カウンターからのアタックがうちの強み。相手の攻撃をしのいでから自分たちの得点につなげ、メンタル的にも勢いに乗れるプレーだった」と自画自賛した。

 相手防御を切り裂いて味方のトライをお膳立てしたり、防御でもジャッカルを決めて相手の攻撃を食い止めたり。ディーンズ監督が「福岡選手の活躍が光っていた」と絶賛するほど、攻守で存在感を見せつけた。

 順大医学部に入学し、今季限りでの引退が決まっている。本拠地の熊谷ではこれがラストゲーム。4651人の観客の前で「ワイルドナイツの選手がたくさん走り回って、いいプレーをしてくれると思うので、継続して応援お願いいたします」と呼びかけた。

 負ければ引退の中、世界レベルのスピードスターの残りは最大2試合。自身が一度も味わっていないトップリーグ制覇へ、最後まで全力で駆け抜ける。 (伊藤瀬里加)

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