お母さんのCがAになりますように

「おかん。あんた、俺の嫁はんとは、どうしてもうまくいかんかったなあ。でも、嫁はあんたの孫を育てながら、家を守って働いてくれたで」。大阪府の相野正さん(67)は亡き母に語り掛ける▼「実はな、その嫁が今ガンで苦しんどるんや。たのむわ。そいつを追っ払ってくれや。ほんで、もうちょっとだけ長生きさしたってくれや」「今嫁一人でそっち行ったらまたうまくいかんかもしれんやろ。もうちょっと後で、俺が連れて行くまで時間くれや」▼第3回「はがきの名文コンクール」より「わたしの願い」をテーマに母への思いをつづった作品を紹介する▼千葉県の高田寛信さん(10)は、母が受けた健康診断の結果が気掛かりだ。「Cがたくさんあってさ、太りぎみはぼくは気にしないけど、心電図と血えき検さは心配だよ。ぼくのぜんそくはもう平気だから今度はお母さんの病院に行こう」。たった一人のお母さんと「ずっといっしょにいたいよ。だからお母さんのCがAになりますように」▼大人になりたくないのは神奈川県の高橋佳太郎さん(7)。「ぼくがおとなになったら、かあちゃんがおばあちゃんになるからです。そして、しんじゃうからです」「このことをかんがえると、おなかがいたくなります」▼9日は母の日。もう会えない母。離れて暮らす母。そばで見守ってくれる母。お母さんへの気持ちを、きょうは照れずに言葉にしては。

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