職員採用巡る収賄容疑でみやこ町議逮捕 町幹部、試験内容漏えいか 

 2019年の福岡県みやこ町の職員採用試験を巡り、特定の受験者を不正に採用するよう働き掛ける見返りに現金数百万円を受け取ったとして、県警は10日、あっせん収賄と地方公務員法違反(唆し)の疑いで、同町議の上田重光容疑者(72)=同町上原=を逮捕した。

 また、贈賄の疑いで、受験者の父親で事務員原口国文容疑者(67)と母親の幸恵容疑者(60)、土木建設会社役員福森猛容疑者(73)=いずれも同町勝山黒田=を逮捕した。

 上田容疑者の逮捕容疑は19年11月、原口容疑者らから、息子が成績に関係なく合格できるよう請託を受けて数百万円を受け取り、町幹部に対し不正に採用するよう唆した疑い。県警は4人の認否を明らかにしていない。

 県警によると、原口容疑者夫妻が、息子の採用について知人の福森容疑者に相談。福森容疑者は、選挙で支持していた上田容疑者を紹介したとみられる。

 町議会の議事録などによると、19年の採用試験は「人物重視にする」として、筆記試験だった1次試験を集団面接にするなど内容を変更。受験者は前年の約10人から102人に増え、最終的に原口容疑者の息子を含む6人が合格した。 (小川勝也、山口新太郎)

面接で質問する内容を漏らした疑い

 福岡県みやこ町の職員採用試験を巡る贈収賄事件で、町幹部が、あっせん収賄容疑で逮捕された町議の上田重光容疑者からの働き掛けを受け、受験者側に試験内容を漏えいした疑いがあることが、捜査関係者への取材で分かった。県警は、地方公務員法(守秘義務)違反に当たる可能性もあるとみて調べている。

 捜査関係者などによると、贈賄容疑で逮捕された両親の息子は2次試験まで通過。最終面接を控えた2019年11月、町幹部は面接で質問する内容を漏らした疑いがあるという。町幹部は面接官を務めた。

 最終面接には11人が臨み、結果、息子を含む6人が合格した。息子は年齢制限のため、受験が可能な最後の年だったという。町関係者によると、町幹部は不正への関与について「ない」と話していたという。町幹部や息子は西日本新聞の取材に応じなかった。

 上田容疑者は、合併前の旧豊津町議を経てみやこ町議5期目。11年から4年間、町議会議長を務めた。06年には同町長選に立候補し落選。ある町議は「町執行部に近い実力者だった」と話す。県警は、両親らが、上田容疑者の影響力に期待して働き掛けを依頼したとみている。

 記者会見した井上幸春町長は「事実であれば申し訳ない。涙が出るほど悔しい」と話した。 (古川大二、笠原和香子)

 

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