国語の教科書から「言葉の力」

桜前線が北海道の北端と東端に着いた。列島を桜色に染める旅は今年も終わった▼ある年、詩人の大岡信さんは桜色の着物に魅せられた。桜から取り出した色ですと染織家から聞き、花びらからと思った。咲く直前の樹皮からと知って、花の色は木全体が持つ色のほんの先端なのだと思った▼言葉の世界も同じだなと考えた。一語一語は花びらの一枚一枚といっていい、と書いた1978年の随筆「言葉の力」は、中学2年の国語教科書(光村図書出版)の令和3年版にも載っている...

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