ワクチン予約初日は大混雑 福岡市の高齢者、電話諦めネットも苦戦

 福岡市で12日、75歳以上を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種予約の受け付けが始まった。受け付けた予約数は医院が直接受けたのを除き、午後5時時点で2万447人分(市発表)。予約のコールセンターはつながりにくい状態が続き、個別接種する医院にも予約を求める人が相次いだ。大混雑の一日を追った。 (横田理美、泉修平)

 午前中に2カ所のかかりつけ医に電話したが「コールセンターを通して」などと断られた西区の福与克己さん(79)。午後に記者のいる前で、再度別のかかりつけ医とコールセンターに電話した。10回ほど交互にかけるも、通話中か回線が混雑しているとの自動メッセージしか流れない。福与さんは「焦らず待つか」と電話での予約を諦め、インターネット予約に切り替えた。

 ネットで作業が遮断されることはなかったが「これは分かりづらいな」。記者も手伝い、1時間かかって妻由紀子さん(77)と2人分の集団接種の予約を何とか取り付けた。2人は思わず拍手。「今年の夏は、子どもや孫たちが帰ってこられるかな」と安堵(あんど)した。

 一方、個別接種の予約を直接受け付ける一部の医院では、予約を求める患者で行列ができた。市内のある医院では、急きょ事務員を1人増やしたが、終日電話や来院する患者でかかりきりになった。

 この医院では連休前から予約を求める人が殺到し、やむなく予約開始前から100人以上の予約を受け付けている。この日受け付けた25人と合わせ、予約は6月末分まで埋まった。医院長は「供給スケジュールがはっきりすればもっと予約を受け付けられた。福岡市は情報をもっと流してほしい」。

 福岡市によると、コールセンターは、当初の100回線から40回線を追加したが、予約開始の午前10時を待たずに電話が鳴り、市の代表電話にも問い合わせが相次いだ。ただ、ネット予約はサーバーを増強したこともあり、スムーズだったという。

 13日からマリンメッセ福岡B館(博多区)で始まる集団接種の予約は、初日の300人分が15分ほどでいっぱいになり、夕方時点で1週間先まで埋まった。森山浩一・ワクチン接種担当課長は「家族などに協力してもらいインターネットでの予約をお勧めする。全員分のワクチンはあるので、安心してほしい」と呼び掛けた。

   ◇    ◇

 長崎市では12日に始まった85歳以上の高齢者対象の予約で、予約を受け付ける医療機関の一覧表に対象外の1施設が含まれていたことが判明。福岡県久留米市では、ワクチン接種予約の受け付け電話番号と、感染疑いのある人が相談する番号を同じにしたため、回線が混雑。市民からの苦情で近く、相談者向けの番号を新設するという。

関連記事

福岡県の天気予報

PR

開催中

7人の作家スタンプ展

  • 2021年5月11日(火) 〜 2021年6月15日(火)
  • ジュンク堂書店福岡店1階昇りエスカレーター前

福岡 アクセスランキング

PR