1月の電気料金に驚き、そして疑問 年末年始で検針期間↗、単価も↗

 「1月分の電気料金が驚くほど高かった。疑問を聞いてほしい」。西日本新聞「あなたの特命取材班」に福岡市の男性から投稿があった。1月分は寒波到来で確かに電力使用量が増えたことは分かった上で、月によってまちまちになっている「検針期間」に納得がいかなかったという。

 福岡市の集合住宅に暮らす男性は2月上旬、1月分の料金明細が2万円弱となっていたのを見て目を丸くした。前月の2020年12月分と比べて2倍超だった。

 詳しく見ると、1月分の使用期間は20年12月16日~21年1月18日の「34日間」。20年12月分は、11月17日~12月15日の「29日間」だった。

 なぜ使用期間がまちまちなのか。九州電力によると、一般住宅などの検針対象は九州内で約870万件に及ぶ。月々の使用量を確定させる検針作業は主に平日に行い、特定日に集中しないように平準化させているという。そのため、利用者によって暦の日数(1月の請求分だと前年12月の31日間)より長くなる月も、短くなる月もある。

 特に1月分は年末年始の休みを挟むため、この男性のように、対象の「1カ月間」が34日と長期化するケースも生じる。九電によると、「34日間」は今年1月分では最長だったという。

 加えて、一般家庭向けの契約では検針期間が長くなると余計に割高になる可能性がある。「基本料金」に加えて支払う「電力量料金」は、使用量の段階に応じて単価が上昇するためだ。

 九電の電力量料金は「120キロワット時まで1キロワット時17・46円」「120キロワット時を超えて300キロワット時まで同23・06円」「300キロワット時を超えた分が同26・06円」。男性の場合、総使用量は12月分は354キロワット時、1月分は788キロワット時。検針期間が“通常”よりも延びた分の使用量は分からないが「単価が最も高い段階で(期間が)延びているのはいかがなものか」と首をひねる。

 九電は「寒波と年末年始が重なり、料金が高くなった世帯が生じた」と、男性と同じ状況の世帯が他にもあったことを認めた。

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 男性は自らの疑問を解消する一つの提案を持っていた。「九電はスマートメーターを普及している。暦に合わせた料金徴収はできないのか」

 スマートメーターとは、電力使用量を30分ごとに計測する電力メーターで、遠隔での計測を可能にする通信機能を備える。九電の子会社・九州電力送配電によると、九州内では2月末時点で普及率が7割に及び、23年度までに全世帯への普及を目指している。

 使用量データの収集については現在、(1)九電送配電の事業所でスマートメーターから自動的に蓄積(2)同メーターは設置済みだが通信機能が十分に働かず、現地近くで読み取る(3)同メーターは未設置で、今までのように検針員が確認する-と三つのケースが混在する。

 一律でデータを自動収集する態勢が整っていないのに加え、検針日の区切りを月末に固めると、使用量の確定作業が集中する問題が生じるため、現状のようになっているという。

 スマートメーターが全戸普及し、一律のデータ収集が可能になれば、より分かりやすい料金徴収の仕組みができるのでは、と男性は訴える。九電送配電は「今後の検討課題」としている。(竹次稔)

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