進化する韓国ネット出前 配送手段多様化、参入続々…取引額も急増

 【ソウル池田郷】韓国統計庁によると、2020年のオンライン注文飲食サービス(出前)取引額が、新型コロナウイルス流行前の19年に比べて78・6%増の17兆4千億ウォン(約1兆6800億円)に急増した。感染防止で外出を控える人が増え、出前の需要が拡大。配達代行業の配送手段も自転車、電動キックボード、徒歩など多様化している。

 韓国はコロナ禍前から、スマートフォンのアプリを使えば、外出先の公園や海水浴場にも出前を頼める「デリバリー先進国」。コロナ流行後は各店とも店内の客席数を減らして過密を避ける一方で、出前や持ち帰りメニューの充実を図った。カフェのコーヒーやコンビニエンスストアの弁当、鍋料理、老舗料理店や有名ホテルのコース料理など、出前可能なメニューの豊富さに拍車が掛かった。

 月間約1200万人が利用する配達代行最大手「配達の民族」は、約14万件の登録店から利用者の所在地に出前できる店や到着予想時刻などを表示。注文と支払いもスマホでできる。客から注文が入ると、アプリに登録している飲食店と配達員らに注文内容や配達先が一斉に伝わり、対応可能な最寄りの配達員が仕事を請け負う仕組み。配達員には1件当たり3千~5千ウォンの手数料が入るという。

 若者の就職難を背景に配達員の確保が容易なことも業界の活況を後押ししている。飲食店の近所や交通渋滞が激しい都心では、小回りの利く自転車や電動キックボード、徒歩による配達も重宝されている。韓国紙は、運転免許を持たない大学生のほか、90歳の高齢者、高級外車でハンバーガーを配達する主婦らが参入する実態を報じている。

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