石綿訴訟「救済へ力になる」 最高裁が国の責任認める

 建設現場でのアスベスト(石綿)健康被害を巡り、国やメーカーの責任を認めた17日の最高裁判決。九州訴訟の関係者は「救済へ大きな力になる」と喜ぶ一方、元屋外労働者への責任は認められなかったことから複雑さをにじませた。

 同日午後3時40分ごろ、福岡市博多区の会議室。最高裁前で「国・建材企業に勝訴」などと書かれた旗が掲げられたインターネット中継を見て、原告ら約40人から拍手が湧き起こった。

 九州訴訟は最高裁で係争中の第1陣、福岡地裁で審理中の第2陣合わせて福岡、熊本、長崎、大分4県の元労働者や遺族計116人が原告。山本一行弁護団長は「国や企業の責任を認め、一人親方も賠償の対象とするなど評価できる。被害者の救済へと大きな力になる」と最高裁判決を歓迎した。

 九州訴訟の原告には元屋外労働者はいないが、原告団長の平元薫さん(77)=福岡市南区=は「屋内でも屋外でも同じ労働者。救われない人がいるのは納得できず、手放しで喜べない」と話した。 (森亮輔)

   ◇    ◇ 

 建設アスベスト訴訟全国連絡会は19~21日午前10時~午後4時、石綿被害の疑いがある人を対象に無料の電話相談を行う。連絡先=(0120)110745。

福岡県の天気予報

PR

開催中

7人の作家スタンプ展

  • 2021年5月11日(火) 〜 2021年6月15日(火)
  • ジュンク堂書店福岡店1階昇りエスカレーター前

福岡 アクセスランキング

PR