入国できず内定取り消し…「日本で職を」韓国学生、コロナ下の就活苦境 (2ページ目)

規模小さくても成長株…強まる「強小企業」志向

釜山外語大の金礼謙・海外就職センター長に聞く

 新型コロナウイルス禍は就職戦線にどう影響しているか。韓国の大学で海外への就職者数が7年連続トップの釜山外国語大(釜山市)で海外就職センター長を務めるキムイェギョム氏に聞いた。(聞き手は具志堅聡)

 ―影響は大きいか。

 「2019年の韓国の大学卒業者のうち就職したのは67%。近年は就職難で低下傾向にあり、20年はコロナ禍でさらに下がった可能性が高い。19年の釜山外国語大の海外就職者は128人で、うち日本は45人だった。20年の海外就職は約60人、日本は最大15人と予想している。コロナ禍でも学生の海外志向は強いが、実際に就職できた人は大幅に落ち込んだ」

 ―就活生の傾向は。

 「大企業はソウルの大学との競争で入社が難しく、高給だが多忙でストレスも多い。最近の学生は仕事と生活の調和や、給与よりも日常の小さな幸せを重視する。規模が小さくても財務状況が良く、成長を見込める『強小企業』を目指す学生が増えている。例えば、サムスンの海外現地法人に就職することも、強小企業に入ったとみなせる」

 ―日本企業が韓国人を採用する上でのポイントは。

 「寮を用意するなど日本国内での住宅支援が欠かせない。新入社員は生産性が上がるまで時間がかかるため、効率的に情報を提供する教育も大切だ。韓国人学生は自身の成長や能力開発につながる海外での経験を重要視している。会社側はささやかなことでも成長を実感できる機会を示すべきだ」

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