「ころな」という名の少年励ます歌に共感の輪 「君の名は美しい」アライタケヒトさん作詞作曲

 ♬君の名は美しい 光の輪の形♪ 「ころな」という名の少年に宛て「自分の名前を嫌いにならないで」と励ます歌が30組以上の音楽家にカバーされ、話題になっている。福岡市のアコーディオン奏者、アライタケヒトさん(40)が作詞作曲した「コロナ~ひかりのわ~」。本来は英語やスペイン語で「王冠」「光の輪」の意味を持つコロナ。歌うのは名前に込めた家族の愛や命の大切さだ。

 アライさんは、小泉今日子さんへの楽曲提供のほか、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星」の車内演奏などで知られる。

 友人の歌手瀬知容子さんから、青森県に住む小学生「光冠(ころな)」さんの話を聞いたのは昨年春。名前をからかわれたり、いじめられたりすることはなかったが、ネットで「コロナのばか野郎」といった言葉を目にすると、まるで自分が言われているかのように感じ、落ち込んでいたという。名付けた両親も自責の念に駆られていた。

 自身も3人の息子がいるアライさんは人ごととは思えなかった。「名前は家族の揺るぎない愛の象徴。ころな君には胸を張って堂々と名乗ってほしい」。音楽家としてできることはないかと歌を制作し、譜面をインターネット上に公開した。

 ♪君が生まれた日 パパもママもうれしくて泣いた 君と泣いた♬

 瀬知さんが歌い、光冠さんに聞かせると大喜びしたという。共鳴の輪は広がり、譜面を見た多くの音楽家が演奏し、ダンスの振り付けや手話を付ける人まで現れた。

 アライさん自身も今年1月、演奏と歌を収録したCDを発売。アコーディオンの柔らかい音色と優しい歌声で、前半は子守歌のように、後半は踊りだしたくなるような楽しい曲調に仕上げた。

 ウイルス禍で、予定していたライブの中止など、大きな影響を受けたアライさん。「音楽や芸術は不要不急と言われることが多いが、物理的な距離を保ったまま、心の距離を縮めることができる。歌を通じて思いやりの輪が広がったらうれしい」。曲に願いを込める。 (永松幸治)

 アライタケヒトさんのオンラインライブが6月2日午後8時から、ニュースサイト「西日本新聞me」で配信される(me会員限定)。ギター、ピアノ、コントラバスとともに「コロナ~ひかりのわ~」など、オリジナル曲を中心に演奏する。視聴用の特設ページに入ると会員登録ができる(西日本新聞の現読者は追加料金なし)。

 

 

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