佐賀県がフル規格3ルートの検証提案 西九州新幹線

 西九州新幹線の新鳥栖-武雄温泉(佐賀県)間の整備方式を巡り、国土交通省と同県は31日、オンラインで4回目の協議を行った。県はフル規格のルートについて、現在想定しているJR佐賀駅経由以外に、佐賀市北部や佐賀空港を通る案の整備効果を検証するよう提案した。

 この日は国交省の足立基成幹線鉄道課長と県の山下宗人地域交流部長が出席。足立課長は「需要の観点から佐賀駅ルートが適切」と述べる一方、「他の二つのルートについてどのような数字が出せるか、県と協議できるよう準備したい」と検証する考えを示した。

 国交省は昨年10月の協議で「フル規格が最も整備効果がある」と県に説明した。山下部長はこの日の協議で、フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)などについても可能性を議論するよう要求。フル規格の場合に利便性の低下が懸念される在来線の扱いに関しては、「フル規格は望んでないのでJR九州と議論するつもりはない」とした。

 協議後、山下部長は「(フル規格へ)かじを取ったわけじゃない」と強調。足立課長は「佐賀県からルートの話があったのは進展だと思う。議論を加速させたい」と話した。

 与党検討委員会はフル規格による整備方針を決めており、5月26日に県の財政負担軽減の検討や並行在来線の運行にJR九州が関与するなどの対応方針をまとめている。 (北島剛、鶴加寿子)

関連記事

佐賀県の天気予報

PR

PR