辞職の元福岡県議が教育委員辞退 教委人事への政治介入「深く考えず」

 福岡県の教育委員への選任案が県議会に提案される予定だった元自民党県議の塩川秀敏氏(72)が2日、委員就任を辞退すると発表した。塩川氏は県庁で記者会見を開き、「報道で県民からの不信が高まる中、教育委員を引き受けるのは本意ではない」と語った。塩川氏は現職県議だった5月上旬、吉田法稔教育長に対して委員就任を自ら依頼。教育委員会人事への政治介入や、県議を自己都合で辞職し、直後に転身することが問題視されていた。

 塩川氏は会見で、1月に母親が亡くなり家庭環境が変化したと説明した上で、「教育委員なら家庭のために時間が取りやすくなる上、教育にも携われるので5月上旬に吉田教育長に『職を辞して、その方向に行きたい』と伝えた」と語った。同14日に「一身上の都合」を理由に任期を約2年残して県議を辞職したことについては「いちいち説明することが難しかった。説明責任を果たさず辞職したことは反省している。深くおわび申し上げたい」と謝罪した。教育委員会人事への政治介入との指摘に対しては「深く考えてなかった」と述べた。

 服部誠太郎知事は「教育行政の活性化に貢献してもらえると考えていた。今回の辞退は大変残念」とのコメントを出し、4日開会の県議会定例会に人事案の提出を見送る考えを示した。

 塩川氏は元高校教諭で、宮若市・鞍手郡区選出の4期目の県議だった。服部知事は5月28日、教育委員の人事案を発表した際、塩川氏から「議員を辞職してでも、教育委員として教育行政に貢献したい」との申し出があったと明かした。

 教育委員会は政治的中立性を確保することが求められている。県議の依頼で教育委員を選任することについて、識者は「政治介入に当たり問題」と指摘。転身するため県議を辞職することにも批判が上がっていた。 (御厨尚陽、華山哲幸、坂本公司)

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