里見女流王位が防衛、通算タイトル最多の44期 清水女流七段上回る

 将棋の第32期女流王位戦5番勝負第3局(西日本新聞社主催、QTnet、大王製紙協賛)が2日、福岡県飯塚市の旧伊藤伝右衛門邸で指され、後手番の里見香奈女流王位(29)=清麗、女流名人、倉敷藤花=が挑戦者の山根ことみ女流二段(23)を破った。里見は今期3連勝で防衛し、女流王位は通算7期目。

 女流タイトル通算獲得数は単独最多の44期となり、清水市代女流七段(52)に並んでいた43期を上回った。里見が獲得した女流タイトルは、女流王位7期のほか、清麗2期、女王1期、女流王座4期、女流名人12期、女流王将7期、倉敷藤花11期。里見は女流プロ入り(2004年10月)から16年8カ月で最多記録を達成した。

 今期の女流王位戦は、3局とも相振り飛車の戦いとなった。第3局では、山根が中盤で一時優勢だったが、里見が手堅い指し回しで逆転した。

144手目で勝ち見えた

 里見香奈女流王位の話 8八香(89手目)と打たれ、7五金(94手目)、8五桂(96手目)と受けたところは苦しかった。7四竜(144手目)と引き、ようやく勝ちが見えた。(女流タイトル獲得数の新記録となる44の)数字は光栄。しかし今シリーズを通してみると、よくなった局面で危うさが出てしまったとも感じた。

実力をつけて再び挑戦

 山根ことみ女流二段の話 7五歩(45手目)は考えすぎたかもしれない。8八香(89手目)の辺りではいい寄せがあってもおかしくないと思っていたが、5五角(97手目)はおかしかった。6七桂(101手)は変な攻めだったかもしれない。結果は残念だが、すごくいい経験になった。実力をつけてまたこの場に戻ってきたい。

 里見 香奈(さとみ・かな) 1992年生まれ、島根県出雲市出身。森雞二・九段門下。2004年、女流2級。08年、第16期倉敷藤花戦で初タイトルを獲得。11年、奨励会1級に編入し18年に三段で退会。19年、清麗を獲得し史上初の女流六冠に。20年、女流六段に昇段。

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