「漫画村」元運営者に実刑判決 福岡地裁「海賊版の収入は犯罪収益」

 人気漫画を海賊版サイト「漫画村」に無断公開して収益を得たとして、著作権法違反と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の罪に問われた元運営者、星野路実(ろみ)被告(29)の判決で、福岡地裁は2日、懲役3年、罰金1千万円、追徴金約6200万円(求刑懲役4年6月、罰金1千万円、追徴金約6200万円)を言い渡した。海賊版サイトで得た広告収入を「犯罪収益」と認めた初めての判断とみられる。

 判決は、星野被告が2016年2月ごろにサイトを開設し、被告らや第三者がインターネット上に公開した数万点の漫画データを誰もが閲覧できる状態にしたと認定。サイトの閲覧数によって稼いだ広告収入について「高度な違法性を有し、犯罪収益に当たる」と指摘した。

 第三者が公開した画像データを扱った場合でも「著作権者の許可を得ていなければ違法」との判断も示した。判決理由で神原浩裁判長は「著作物の収益構造を破壊し、文化の発展も阻害しかねない」と述べた。

 判決によると、星野被告は17年5月、集英社の人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」と「キングダム」の画像データを無断で漫画村に掲載。16年12月~17年11月に得た犯罪収益約6200万円を海外口座に隠した。

 漫画村は既に閉鎖している。刑事告訴した集英社編集総務部の担当者は「海賊版サイトの広告主にも働き掛けがしやすくなった。著作権侵害には引き続き厳正に対処する」と話した。 (梅沢平、一瀬圭司、才木希)

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