普賢岳大火砕流「いのりの日」 島原市で追悼式

 消防団員や警察官、報道関係者ら43人が犠牲になった長崎県雲仙・普賢岳の大火砕流の発生から30年を迎えた3日、同県島原市では朝から追悼行事が営まれた。市が「いのりの日」と定めるこの日、被災地には朝から雨が降り、市民は災害の記憶と教訓を継承する決意を新たにした。

 被災した住民が集団移転した仁田団地(同市仁田町)の公園にある追悼の碑前では市主催の追悼式があり、遺族や市の関係者ら約150人が参列した。古川隆三郎市長は「大規模で長期に及ぶ災害は、市民の心や暮らしに深い傷跡を残した。災害で得た経験を後世につなげたい」とあいさつ。消防団員だった大町安男さん=当時(37)=を火砕流で亡くした妻の寿美さん(64)は遺族を代表し「いつもそばにいてくれた人が突然帰らぬ人となったあの日のことが頭から離れることはない。災害の歴史を風化させないよう努める」と決意を新たにした。

 一方、午後に予定されていた、遺族が自衛隊ヘリコプターに乗って上空から行う慰霊は天候不良のため中止になった。

 普賢岳は1990年11月、198年ぶりに噴火。翌年6月3日の大火砕流では避難勧告地域内にいた報道陣や警戒していた消防団員ら43人が犠牲になった。96年6月に終息宣言が出された。(岡部由佳里)

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