リンドバーグの戦場

 「すごいぞ、大統領ッ」

 「嫁ごのどうしたべっぴん(美人)かいな」

 1931年9月17日午後4時。伝記「翼よ、あれがパリの灯だ」で知られる空の英雄リンドバーグと妻のアンが乗る水上機が福岡市の名島飛行場沖へ着水すると、岸を埋める約3千の人々はどっと沸いた。

 この年、夫妻は北太平洋航路の調査のために米ニューヨークからカナダ、アラスカを経て、日本、中国へと飛んだ。途中、千島列島のケトイ島沖に不時着水した際に日本の漁船に助けられたり、大阪で機内に忍び込んだ18歳の青年から「アメリカに連れてって」と頼まれたり。夫妻はさまざまな日本の庶民と触れ合った。

 夫妻の福岡滞在中、満州事変が起こる。そして10年後、日本はハワイを奇襲し太平洋戦争に突入した。...

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