『世界の中心で、愛をさけぶ』片山恭一は託す、永遠に輝く2人の史実

フクオカ☆シネマペディア(41)

 「セカチュー」という流行語を生んだ、福岡市在住の作家、片山恭一さんのベストセラー小説が原作の「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年、行定勲監督)。高校生カップルの純愛と死別を巡る青春ドラマは、人間の生死のあり方を深く問いかける。

 成績優秀でスポーツもできるアキ(長沢まさみ)は、級友のサク(森山未来)に心を寄せる。待ち伏せして、サクのスクーターの後ろに乗せてもらうのが恋物語の始まりだ。晴れ渡った空の下、緑の田園地帯を疾走するスクーター。「ヤーーッ」「アーーッ」。走りながら絶叫する2人は、思いが通じ合った喜びを爆発させる。

 佐野元春の「SOMEDAY」が軽快に流れるこの場面。片山さんが映画の中で一番好きなシーンだという。「人を好きになってどきどきしてるとき、一番高揚感がある一瞬。あれは映画でないと、あの躍動感、さわやかさはなかなか出ない」。その青春の絶頂は、アキが白血病を発症して亡くなるまでの2人の時間の中で輝き続ける。

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