「優等生」三森、一人だけ元気 プロ初4安打 鷹打線は梅雨入り⁉

 ◆ソフトバンク1-1広島(10日、ペイペイドーム)

 力強い打球が右中間を切り裂いた。1点を追う八回1死二塁。三森がフォークボールを捉え、俊足を飛ばして一気に三塁へ。値千金の同点三塁打に一塁側ベンチは沸いた。「何とか一本打てるようにとの気持ちだった」。5年目の巧打者が劣勢の中で誰よりも輝いた。

 初対戦の広島の玉村に苦しむチームメートをよそに、初回は一塁内野安打。三回は左前へと運んだ。続く打者今宮の場面で今季3個目の盗塁となる二盗にも成功。六回は中前打と自身初の1試合4安打だ。

 春季キャンプでは小久保ヘッドコーチの熱血指導を受け、「(手を)抜かずにしっかり振っていたなと感じたのは三森が一番。どんな状況でもちゃんと(バットを)振る子と思った」とキャンプで一番の評価も得た“小久保塾”の優等生だ。

 開幕1軍切符はつかめなかったが、悔しさを糧に2軍で着実に結果を残し、牧原大の負傷離脱に伴い4日の阪神戦(甲子園)から昇格した。6日から4試合連続で1番で先発。いずれも安打をマークしている。

 この日の引き分けで2019年に続く交流戦の“連覇”はなくなった。それでも牧原大が離脱中で周東も不振が続く中、ここまで打率4割1分7厘、3盗塁を記録する躍動ぶり。工藤監督も「本当に大きいね」と話すように、乗り切れないチームにとっては大きな光だ。 (山田孝人)

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