「待てーぇー」団交から逃げたワンマン社長 変心に要した6年半

団交の鬼~ブラック企業との闘い❹

 冷戦終結、バブル経済の後退…。社会情勢が大きく変化する中、労働組合もその波に巻き込まれる。1989年、日本最大の労組ナショナルセンター「連合」の誕生に伴い、志水輝美(70)が当時専従していた「福岡地区労働組合協議会」も1990年に解散。「福岡地区労センター」が同年発足し、志水は事務局長に就いた。

 サポートすべき労働者の形が変わり始めていた。「非正規」の割合は年々増え、労組としてどう関わるのかが課題として浮上していた。志水は「パート110番」を通じ、中小・零細企業の社員やパート従業員が一人でも加入できる組合の必要性を感じていた。ことあるごとに仲間に結成を働きかけて94年、地区労センター内に「ユニオン福岡」(現在の連合福岡ユニオンの前身)が設立された。

 「ユニオン福岡の努力は、福岡労働運動のパイオニアの役割を果たす」「不安定雇用は今後とも増加するだろうが、問題の受け皿的手段としてはユニオン加入しかない」

 発足から1年後にまとめられた冊子「ゆうきをもって ユニオン」。寄稿した元福岡県知事の奥田八二の「予言」はその後、現実となる。「団交の鬼」の長きにわたる闘いとともに-。...

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