「次」狙う岸田氏が議連発足、「3A」が存在感 政局に向け双方に思惑

 自民党の岸田文雄前政調会長が会長を務める「新たな資本主義を創る議員連盟」が11日発足し、国会内で初会合を開いた。最高顧問に安倍晋三前首相と麻生太郎副総理兼財務相を迎え、145人の国会議員が参加。昨秋の党総裁選で菅義偉首相に敗れた岸田氏には、「ポスト菅」を見据え党内基盤を広げる狙いがある。

 初会合には安倍、麻生両氏と甘利明党税制調査会長のいわゆる「3A」が顔をそろえた。岸田氏は「健全な民主主義を守るための資本主義をしっかり発信していきたい」とあいさつ。議連は、岸田氏の持論である格差是正と持続的な経済成長を通した所得分配をテーマに、政策提言につなげることを目指す。

 ただ、それはあくまでよそ行きの装い。

 実際は、麻生氏が「政策よりは政局の顔がやたら見える」と話して笑いを誘ったように、旗頭となる3Aの存在感を前面に押し出すことで、他派閥との連携交渉を有利に運ぼうというのが岸田氏の狙い。逆に、菅政権のキングメーカーである二階俊博幹事長と主導権争いを演じる3Aとしては、「岸田カード」を党内外に見せつけ、首相と二階氏をけん制する意味合いが強い。いつでも政局を仕掛けられるぞ-と。

 思惑が絡み合い、岸田氏と3Aのどちらが主役か分からぬ議連の船出。安倍氏は「まさに時宜を得たことだ」と、岸田氏をけれん味たっぷりに持ち上げてみせた。(河合仁志)

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