テントに新たな反対の横断幕、佐世保市長は建設促進を要望

石木ダム・リポート ―6月11日―

 11日、長崎県川棚町の石木ダム建設現場は雨に見舞われた。県道付け替え工事など2カ所の座り込み現場では午後、住民と支援者14人がテントで座り込みを続けた。

 石木ダムの建設目的は石木川の洪水調節や、隣接する佐世保市への水道用水の供給。この日、同市の朝長則男市長は長崎県庁を訪れ、来年度の県施策について「石木ダム建設促進」を要望した。「地域の皆さまのご理解が必要不可欠。早期完成に向けて取り組みたい」と中村法道知事。2020年度に予算を計上しながら見送った本体着工について検討していると語った。

 悪天候にもかかわらず、建設現場では斜面の掘削工事や土砂の搬出作業はいつも通り続く。19年9月以来実現していない知事との話し合いを提案している県に対し、住民側は「工事の中断が条件」と回答している。この日の知事の発言を聞いた住民の炭谷猛さん(70)はつぶやいた。

 「理解を得るための行動なんてこれまで一切なかったやろ」

 この日、テントには「石木ダムNO」と書かれた新たな手作りの横断幕が掲げられた。(岩佐遼介、泉修平)

 石木ダム 長崎県と同県佐世保市が、治水と市の水源確保を目的に、同県川棚町の石木川流域に計画。1975年度に国が事業採択した。当初完成予定は79年度。移転対象67戸のうち川原(こうばる)地区の13戸は立ち退きを拒否し、計画撤回を求めている。2019年5月に県収用委員会が反対地権者に土地の明け渡しを命じた裁決を出し、同年9月に土地の所有権は国に移転。同年11月の明け渡し期限後、県の行政代執行による強制収用の手続きが可能になった。

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