「エヴァ」ファンとアニメーターの両方の思いを絵に込めた

「シン・エヴァ」作画監督・井関修一さんインタビュー㊤

evangelion interview part1 

 公開中のアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」がコロナ禍の中、異例の大ヒットとなっている。この作品で作画監督を務めた井関修一さん(36)は福岡市出身。ヒットの要因や映画の見どころを聞こうと、エヴァファンの記者2人が直撃した。思わぬエピソードが明かされ、大興奮したインタビューの模様を、暴走気味にお届けします。(聞き手は御厨尚陽、泉修平)

 

     は下部に用語解説

 ―「シン・エヴァ」は、インターネットで「神作画」と評判になってます。作画監督を取材できて感激です。

 作画監督は作画工程の責任者。「シン・エヴァ」は総作画監督が1人いて、僕は5人いる作画監督のうちの1人です。何人ものアニメーターが描いた原画を一枚一枚見て、描くべき部分が抜けてないかチェックし修正する。作画監督が5人いるのは制作期間が限られている上に、庵野秀明総監督のこだわりも強いから。1人ではとても手が足りない。この規模の劇場作品では珍しくありません。僕は監督や声優、視聴者ら「エヴァ」に関わるみんなの思いを絵に描き起こす「つなぎ役」だと思っています。

 原画のサイズは小さく、映画のスクリーンで見るとあらが目立ちやすい。パソコン画面で拡大して細かく修正することはできるけど、枚数が多いし、スケジュールが追いつかなければ妥協も否めないこともある。ただ、「シン・エヴァ」は僕が今まで携わった作品の中で最もこだわって作りました。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の作画監督、井関修一さん(カラー提供)

 ―われわれファンは前作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(2012年)の公開以来、「シン・エヴァ」を待ちわびてました。実際のところ、制作期間はどれくらいかかったのでしょう。

 作画期間だけで言うと18年から約3年間です。アヴァンタイトルとAからDまでの計五つのパートに分かれて制作されていて、僕はアヴァンとA、Cパートの一部を担当しました。特に重要なのはアヴァンやキャラクターの初登場シーン。来場者の目を引くには、キャラをしっかりと動かさないといけない。...

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