【高畑勲 創造の足跡㊦】かぐや姫に始まりかぐや姫に…

かぐや姫の物語(2013年)

 1985年、徳間書店が中心となってスタジオジブリが設立され、高畑は「火垂るの墓」(1988年)以降、ジブリで作品を制作、発表してきた。

 構想から8年を費やし、そして遺作となった作品が「かぐや姫の物語」(2013年)である。その名前の通り、わが国最古の物語「竹取物語」に材を取った。実は、高畑は駆け出しのころに「ぼくらのかぐや姫」という構想メモを書いており、今回展覧会冒頭に展示されている。高畑の映画監督人生は「かぐや姫」に始まり、「かぐや姫」に終わっている、といえよう。

 「かぐや姫の物語」を見た人は、手描きの線と淡彩のみで繊細に表現された画面に驚いたことだろう。2000年前後まではセル画、それ以降はコンピューター画像で表現されるいわゆるアニメ絵ではない描写方法を用いているからだ。...

福岡県の天気予報

PR

開催中

映像シアター

  • 2021年7月17日(土) 〜 2021年7月29日(木)
  • 福岡市保健環境学習室 まもるーむ福岡

PR