高齢者接種50%超、佐賀県が全国最速のなぜ

 65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、国が公表する都道府県別の接種率(14日時点)で、佐賀県の1回目接種率が52・88%となり、全国で最も早く5割を突破した。全国平均は35・32%。2回目の接種を終えた高齢者の割合も12・85%と全国で4番目に高い。県のワクチン接種調整チームの担当者は「かかりつけ医による個別接種がうまくいっている。高い接種率は市町と医療機関の連携のおかげ」と話す。

 鳥栖市は、高齢者約1万8500人の70%が1回目を終えた。市は「病歴を知るかかりつけ医での接種の方が高齢者も安心できて負担も少ない」として、鳥栖三養基医師会と協力して40カ所の医療機関で個別接種を進める。中には平日の診療時間外や休日にも対応しているという。約2600人が対象の大町町は接種率が75%。町内にある4医療機関側から、通院する高齢者に個別に連絡し接種日を決めた。高齢者が自ら予約する手間が省け、混乱は生じなかったという。

 19日からの毎週土日には県独自の大規模接種が始まる。高齢者接種が進んでいるため、高齢者施設や介護施設に加え、保育所や幼稚園の職員も対象に加えた。

 政府は佐賀など高齢者接種率が高い5県に米ファイザー製ワクチンを傾斜配分すると発表。佐賀には今月下旬に約5万人分が届く予定。県の担当者は「65歳未満のスムーズな接種につながる」と期待する。

 九州7県で人口、感染者ともに最多の福岡県は、14日時点の1回目接種率が37・98%。医師数が多く「医療の街」を掲げる久留米市は8日時点で64・56%に上る一方、大刀洗町は46・2%(14日時点)、八女市は28・4%(13日時点)など市町村によってばらつきが見られる。

 高齢者の1回目の接種率が九州7県で最も低い長崎県は、長崎市の接種率が伸び悩んでいることが要因の一つという。県が13日時点で県内21市町に聞き取った接種率は、同市が28・8%で最低だった。県は12日から長崎市と佐世保市に大規模ワクチン接種センターを開設、長崎市も13日から集団接種を開始した。

 (北島剛、杉野斗志彦、岡部由佳里、野村大輔)

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