【日高逸子物語】祖父の死…味方失い「自分の力で生きていく」

水上のグレートマザー日高逸子物語(5)

 宮崎県串間市で農家を営む祖父母の生活は苦しかった。祖父は農閑期になると関東、関西へ出稼ぎに行っていた。そこに小学生の兄妹と働けない父が身を寄せたことで、家計は火の車になった。

 現金収入を得るために、小学3年生になった逸子は兄と新聞配達のアルバイトに出された。朝5時に起き、50軒近くに自転車で配る。家に戻ると朝食の用意、後片付けを終えて登校。放課後も家の手伝いをして、夜9時ごろまで新聞の集金に走り回った。

 近所にアルバイトする子どもはいない。働き詰めで、もちろん小遣いもない。しかし逸子は「いつか必ずここを出る」と胸に誓い、一度も弱音を吐かなかった。

 「とにかく負けたくなかった。誰にも、どんなことにでも」...

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